2021/03/15 10:11

ご覧いただきありがとうございます!!
今回は【出雲型勾玉】について書いていきたいと思います♪

勾玉(まがたま)
…歴史の教科書でかなり最初の頃に習った、
銅剣と一緒に並んで古墳から出てきそうなやつ……

……というイメージで止まっていると、なかなかアクセサリーにしようと思わないかもしれません………
でも!!
これを読めばどうなるでしょう( *´艸`)

小難しいことは抜きにしてなるべく読みやすく…はしょります☆
よかったら最後までご覧くださいね☆

縄文時代(約5000年前…!!)にはすでに作られていた勾玉
世界的にも日本(と朝鮮のごく一部)でしか発掘されていないのです。


形の由来は諸説いろいろ…月、魚、獣の牙、釣り針、腎臓(…!)、胎児(…!!)などなど。
どれも生命や生活に関わり大切にされてきたもの☆

そのなかでも壮大なのが…

太陽と月が重なり合った形という説。
頭の部分が太陽、尾が月。
人知を超えた領域・大いなる宇宙の象徴、とも考えられているのです。

勾玉が強い力を秘めたカタチ、の理由のひとつでもあります。

まだあります☆

勾玉の穴にも意味があるんです!!
この穴は…

自分を生かしてくれる祖先とつながりを持つことによって、その霊力の恵みを受けられることを意味していると云われています。

つまり
災いから身を守り、健康・幸運を受け取るお守りなのです。


この不思議な勾玉を作るには…
たくさんの工程と気が遠くなるほど長い時間が必要…

想像してみてください☆
どこにも直線がない…
勾玉の複雑かつ繊細な曲線のカタチを。

硬い石から作るのです。
現代のような鋭利な工具もなく手作業で…
…なんと恐ろしく気が遠くなる作業なのでしょう"(-""-)"

硬い石といえど、強い力を加えるとひび割れてしまうので熟練の手作業が必要なのです。

さらに一番難しいのが祖先と繋がる大切な穴あけ作業!!

長い時間をかけて丁寧に勾玉の形にしても、穴あけ作業が一番割れるリスクが高いのです…
現に割れた勾玉も数多く出土しています…

だったら穴をあけなければいいじゃないか!!
(現に穴がない勾玉も少し出土しているそうです)

【大切なお知らせ】
…出土する勾玉の多くは、苦難を乗り越えしっかり勾玉に穴があいています…

理由はもちろん…
穴にも大切な意味が宿っているから…

たくさんの時間を費やしても、完成するのかは最後までわかりません…
それでも作り続けてきたのです…

どれだけ勾玉…そのカタチが大切な存在だったのか

この事実からもうかがい知ることができるのではないでしょうか…


ところで「出雲型」勾玉とは?

出雲型勾玉は弥生時代から出雲に伝わる形と云われています。
島根県玉造の花仙山で採れるめのうから作ったものが有名です。

献上品や装飾品としても普及し始め、
古墳時代後期には勾玉づくりを全国でほぼ独占していたと云われています。

出雲大社の祭祀を司る「出雲国造」新任の際、皇室への出雲の玉献上の儀式に使われる玉にも使用されており、
現在では弊社(株式会社めのや)だけが制作を受け継ぐ唯一の製造元となっています。

「出雲型」は勾玉のなかでも、先までぷっくり丸みがあるのが特徴!!
コロン♪とした形は「思いが込めやすく抜けにくい形」とされています。

ぷっくり☆…
コロン♪…
(*´ω`*)!!

この愛らしい形は、アクセサリーによく馴染むんです☆

勾玉は当初、高い位とされた身分の人が身につけたと考えられています。
そこから少しずつ一般に装飾品としても普及しはじめ
5000年もの時を経て現代に伝わっています。

5000年…
長い年月が経っても変わることがなかったのは…

勾玉のカタチ、というよりむしろ、
そのカタチに込められてきた人々の願い、なのかもしれません

自分や大切なひとの健康・災い除け・幸運の願い…
ずっと変わらない想いなのですね(*^-^*)


そして今では色とりどりの天然石で勾玉が作られています。
お守りとして…
ファッションとして…

私たちは、今の生活スタイルにあった勾玉アクセサリーを作りたいと思っています☆

このカタチに込められた想いの強さが伝わることを願って…
そして忙しい日々の心の安心に繋がる存在になったら嬉しいです☆


変わることのない勾玉のカタチの魅力をぜひ感じてみてくださいね(*^-^*)

それでは今回はこのへんで…
長文にお付き合いいただき、ありがとうございました!!